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MORO教育基金
~ケニアのスラムの子どもたちに
高校・大学への進学のチャンスを~
MORO教育基金はケニア・キベラスラムにあるMagosoスクール卒業生のセカンダリースクール進学資金を支援するために2006年11月に設立されました。

なぜ支援が必要なのでしょうか --- 「教育は希望」
マゴソスクールのあるキベラスラムはナイロビ市内中心部から約6kmにあり,約 2.5km四方のスラムです。
人口は約100~200万人とも言われており、地方から出稼ぎのためにナイロビに出てきた人たちが住み着き現在の規模になりました。
密集した路地に建つトタンで出来た長屋は窓もなく風通しが悪く、4~6畳ほどの広さに10人前後が寝食を共にしています。
スラム内は上水道の整備もないため、住民は飲み水を購入する必要があります。
家にはトイレやシャワーなどの設備はなく、水浴びで身体を拭き、長屋住民で共同トイレを利用しています。
毎日その日を生きるためにお金を稼がなくてはなりませんが、最低貧困者層の一日の収入はおよそ200ksh~300kshで、それさえ得られない日が多い家庭もあります。家族全員の糊口を凌ぐのもやっとという状態です。
どの家庭も、これ以上いったい何をどう努力すれば暮らしがマシになるのかわからない中、唯一の光り輝く希望は子どもたちの教育にかける夢と情熱です。
どの親も、貧しさゆえに上の学校には進めませんでした。それゆえに、低収入で長時間の過酷な労働を耐え忍ぶしかありません。
でも子どもたちは違う。子どもたちは学ぶチャンスを得ることでそこから先の人生を変えることが出来るのです。
何よりも子どもたちが教育を受けるチャンス。それが家族全員の希望だと言います
そんな両親の期待を一身に背負って子どもたちは頑張ります。その子どもたちの夢は、一生懸命学んで上の学校を目指し、貧困苦にある人々の役に立つ仕事がしたい、そして苦労してきた両親を助けたい、と言います。
低収入の家庭ではセカンダリースクール入学のための纏まったお金を用意することは非常に困難です。
支援の手を差し伸べることによって、子供たちと親たちの希望や夢を実現することが出来るのです。
人間が生きていく上で最も必要なことは何なのでしょうか。それは、人間には誰にも希望が必要だということ。誰も希望がなくては生きてはいけません。
キベラスラムの人々が生きていくための最大の希望は、子どもたちが学べるチャンス。そしてわずかな食糧があれば、それは苦しい生活の中で希望の光になります。

ご支援について
セカンダリースクール生への支援と大学生(専門学校生を含む)への支援がありますが、大学生への支援につきましては、進学する大学・学部等で経費が大きく異なります。大学生への支援をご希望の場合は、最下欄のお問い合わせ欄よりお問合せください。
セカンダリースクールの経費
セカンダリースクールには全寮制と通学制の学校があります。
セカンダリースクールに通うためには次の経費が必要になります。
通学制の学校の方が寮費や交通費が掛からない為経費は少なくて済みます。
必要な経費
・学費 ・課外学習/補習授業 ・制服代 ・試験料 ・書籍費 ・生活費
・寮費(*) ・交通費(夏休みなどの帰省時)(*)
・物品購入費(寮生活に必要なもの)(*)・銀行手数料
(*)印は全寮制のセカンダリースクールに進学した場合に必要になります。
上記経費は可能な限り保護者に準備して貰います。(特に物品購入や制服代等)。
ここで子供の為に頑張った親の姿は子供たちにとって一生の支えになるからです。保護者が負担出来なかった分を支援します。家庭状況によって全額支援も行います。
ご支援に要する金額
支援する生徒の家庭環境・経済状態・進学する高校により支援額はそれぞれ異なりまが、おおよそ次の金額になります。 【Boarding School】 全額支援の生徒 4年間で約40万円 ~ 45万円 一部支援の生徒 4年間で約20万円 ~ 25万円 【Day School in Kibera】 全額支援の生徒 4年間で約15万円 ~ 20万円 【University】
全額支援の生徒 4年間で約80万円
尚、授業料の改定、物価上昇、為替変動、生徒及び親に突発的事項が発生した時などには支援額が変動することをご認識ください。
ご支援の方法
1.一人の生徒を4年間全額支援する
・一人の生徒に係る進学費用をお一人で全額ご支援頂きます。何人かでグループを作って一人の生徒をご支援頂いても構いません。一人の生徒の成長を見届けて頂く「里親」的なご支援になります。 ・ご支援頂く生徒をご指名頂くことはできます。
2.定額支援
・支援生を特定せず、毎年一定額をご支援頂きます。
3.不定期支援
・ご都合の良い時にご支援をお願い致します。
4.お振り込み先
ゆうちょ銀行 記号:12130 番号:33356821 名義:モロキョウイクキキン ゆうちょ銀行以外の金融機関から振り込む場合
【店名】二一八(読み ニイチハチ)【店番】218【預金種目】普通預金
【口座番号】3335682
興味を持たれた方は最後にありますお問い合わせ欄で先ずはご連絡ください。
支援と活動
支援の実績
2008年度第1期生(G1)~2021年度(G14)迄の 支援の実績
高校生 137名
職業訓練校 4名
大学生 17名
専門学校 7名
大学院生 2名
トヨタ財団の日本語コース 3名


支援者
・一般法人 3社
・一般財団法人 1社
・ロータリークラブ 1クラブ
・団体 4団体
・グループ 4グループ
・個人 19名
その他の活動
・支援者の皆様へMORO教育基金の会計報告
・支援生からの手紙を支援者の皆様へ送付
・ニュースレターの発行

セカンダリースクール生の一日
ケニアのセカンダリースクールは厳しく、午前4時半に起床、水浴びをして、朝食前の自習、 そして朝7時半からもう授業がはじまります。
午後5時まで授業を受け、その後も、寮に帰って夕食後の自習、午後10時まで勉強してそれから寝ます。一日中、とっても長い時間勉強をします。
(もちろん、スポーツやクラブ活動の時間もあります。そして、畑仕事や家畜の世話などの時間もあり、自分たちの洗濯もします)
これだけ厳しい勉強の毎日でも、マゴソの生徒たちは、とにかく、学ぶことに対しての喜びをとても強く感じているため、楽しくて堪らないようです。

Magosoスクールについて
Magosoスクールはケニアの首都ナイロビの中心から6kmほど離れたアフリカ最大のキベラスラムの中にあります。
孤児、元ストリートチルドレン、虐待を受けた子どもたち、労働させられていた子どもたちの駆け込み寺的存在とし、子どもたちだけではなく、大人も、若者たちも、困った状況にある人たちが集まっ来る場所になっています。
幼稚園から小学8年生までのクラスと(約500名が在籍)、スラムの貧困者のための職業訓練所があります。
2014年には、障がいを持っている子どもたちのための特別学級を作りました。
毎日朝と昼の給食を提供し、子供たちを飢えから守っています。
また、ナイロビから500km離れたミリティー二村で、キベラのマゴソスクールから移住した子どもたちと村の孤児たちが共に暮らす子どもの家「ジュンバ・ラ・ワトト」も運営しています。
最新のニュース
(2022.07更新)
【マゴソスクール受験生・6年生と8年生を応援してください!】
2022年の2回目の全国共通テストの受験がやってくる。11月28日~12月1日、しかも今度は歴史上はじめて小学校2学年が同時受験!これはなぜかと言うと、まずは現在、旧教育課程(8・4・4)と、新教育課程(CBC)が入り混じって同時進行しており、旧教育課程の8年生のKCPEと、新教育課程の6年生の全国共通テストが同時に行われるのだ!その上、コロナ禍の学校閉鎖で失われた時間を取り戻すというケニア教育省の方針で、今年は1年間で2年分のシラバスをカバーしなければならない。だから、生徒も先生も休みなしでみんな頑張っています!いつものケニア政府の突拍子もない決定でも、それで動揺したり文句を言っても誰も得しないのだ。「やるしかない!」のである。というわけで、マゴソでも、6年生51名、8年生50名が受験するのだ。さらにジュンバ・ラ・ワトトもあるので、100名以上の受験生を抱えて、熱気あがっています。どうか皆さん彼らを応援してください!何しろキベラスラムでは、子どもたちの生活周辺には酔っ払いやケンカや泥棒や様々な騒動が絶えない暮らし。周りの音は筒抜けだし、狭い一部屋に家族全員でぎゅうぎゅう詰めになっている密な暮らしぶりで、そんな中で彼らは受験勉強に励む。朝、登校する前や、夕方下校してからあとにも、水汲み、掃除、弟妹の世話、夕飯作り、家業の手伝いなど、やることがたくさんあって忙しい。病気の親を助けている生徒もいる。そんな中で受験勉強する秘訣は?と聞くと、「朝早く午前4時に起きて勉強すると騒音なく頭に入る」「誰よりも早く学校に来て自習する」「夢があるから頑張れる」という返事が。
みんな進学させてあげたいと心から思う。
新教育課程CBCは、その先どうなるのかというはっきりした政府指示がないままに見切り発車みたいに進められているけど、この6年生が受験のあとは、その先は中学校になる。これまでのように、8年生まで小学校で学べるのではなく、中学校を新設せねばならないのだ。でも、そのためには設備を整えなければ認可が下りない。キベラスラムの場合、保護者にお金がないから、このままだとドロップアウトする子どもたちがたくさん出てしまう心配がある。何とかしたい。マゴソでイキイキと学び、おなかいっぱい給食が食べれて、仲間たちと手を取り合って前進できるこの一体感を、6年生の子たちにも失わせたくない。取り組まなきゃいけない課題が次から次に押し寄せてくるけど、こちらも一歩一歩対応している。まずは長年の努力でマゴソスクールがケニア政府に正式に認可された私立学校になった!!スラムの小さな寺子屋からはじまって、ここまでの道のり、本当に長かった。そして、この受験生たちのこの先の道が開けますように!!進学支援をしてくださる方を今後も募集していきます。どうか「マゴソスクールを支える会」の進学支援へ、応援ください。そして、ケニアでは受験生にサクセスカードを書いてプレゼントするという習慣がある。それは、お守りのようにもなり、受験勉強をがんばってきた生徒たちの大きな励みになります。今年3月の受験生たちには、私が講演をした立命館宇治中学高校と、長崎東中学校の生徒さんたちからサクセスカードが届き、それに励まされて過去最高の成績をおさめた。この11月に受験の生徒たちにも、サクセスカードを送ってくださる方がいらっしゃいましたら、是非お知らせください。送り先の住所をお知らせします。 (日本の私の実家に送ってくれたら、受験前にケニアに持って帰って配ります!)
暮らしは貧しく困難でも、夢を高く掲げて、仲間たちと手を取り合って前進していくマゴソキッズ。Spirit high !
未来に向かって羽ばたいて欲しい。みんなどうか良い人生を生きて欲しい。心から祈っています。
(写真は、マゴソ6年生と8年生の受験生たち。どうか写真を拡大して、ひとりひとりの表情をみてやってください。みんな頑張れ~!)
(2022年8月 早川千晶)


【MCC マゴソコミュニティセンター、
これからどうぞよろしくお願いします】
マゴソスクールの新しいプロジェクト、MCC Magoso Community Centre , 建設完了!!マゴソスクールから徒歩5分。1階には洋裁学校、美容学校、店舗、2階にはMYC Tech Academy (プログラマー養成学校)とスラムの若者たちが活用できるミーティングホール、シェアオフィス。
マゴソOBOGクラブのヨークが最初の構想を作り、そこから、みんなで長い時間かけて何度も何度も話し合って、コツコツと根気強く作ってきました。
キベラスラムの若者たちには様々な才能があるのに、チャンスが乏しいためにその才能を活かせず、仕事がなく、貧しすぎて進学もできず、そのせいでまだ若いうちから絶望してギャングや犯罪の道に進み早くに命を落とす若者も多いです。
そんな若者たちが、才能を花開かせることができるように、学びあったり、技術を身に付けたり、起業したりなど、活動のベースにできる場所があったらと、ずっと思ってきました。
その手助けができるようになり、しかも、マゴソスクールで育った若者たちと共に作ることができるようになったとは、本当に夢のようです。
いつも応援してくださって助けてくれるサポーターの皆様に心から感謝申し上げます。ありがとうございます。これからもマゴソファミリーは前進していきたいです。 (2022年7月 早川千晶)

Magoso OBOG Club
Generation15 New Form1
マゴソOBOGクラブの新入り、3月にマゴソを卒業したばかりのG15!
来週には新しく高校に入学する子たち。
アップにして一人一人の表情を見てみてください。ういういしくてワクワクいっぱいです。
みんな高校4年間を思いきり楽しんでね〜!
支援者募集中!!!
マゴソOBOGクラブの学費支援。キベラスラムの子供たちに夢を。若者たちに希望を!スラムを根底から変えていく力を教育で生み出す。ぜひ応援してください。
(早川千晶 2022年4月)

Magoso OBOG Club Trip
to Lake Naivasha
マゴソOBOGチームで1泊2日の研修旅行
国立公園でサイクリング、源泉かけ流しの温泉プール、ナイバシャ湖のボートトリプ
大自然や野生動物と触れ合い、色々な経験をしました。
(2022年2月)

MYC(マゴソユースセンター)の活躍
MYC(マゴソユースセンター)を設立して約半年。その第一期生が卒業前に早くもクライアント第一号をゲットしたというからビックリ!
パソコンまったく出来なかった状態から、アプリ制作やウェブデザインが出来るようになり、自分のことを宣伝して、話をして興味持ってくれた人にまずは無料でアプリを作ったところ気に入って即契約へ。
さらにその人が知人を紹介してくれて次のお客様もゲット。昨年高校卒業したマゴソ卒業生のシャロンが持ってきた仕事を、一期生6人で取り組み、ものすごく活気みなぎってる!!お客様は田舎の不動産屋だそうです!
(2022年2月)


MORO教育基金設立の趣意

ケニア・キベラスラムに有るマゴソスクールの事を知ったのは2006年の講演会でした。
その講演後、「マゴソスクールの生徒は卒業後どうなりますか?」「就職など働くことは出来るのですか?」と尋ねたところ、「今の所何の計画もビジョンもありません」との答えでした。
講演を聞いてマゴソの子供たちが自立をし、飢餓、貧困、悪環境の負のスパイラルから脱却するためには、どうしても教育が必要だと思い、一人でも良いから高校へ進学させましょうとマゴソ関係者に提案しました。
「塵も積もれば山となる」と言います。毎年1人ずつでも、10年たてば10人、20年たてば20人がマゴソスクールの核となり、その人々を中心に細胞分裂をするように影響が拡散していけばよいと思ったのです。
そこで「MORO教育基金」を立ち上げ、2008年度にG1として6名がセカンダリースクールへ、2名が職業訓練校へ 進学しました。
入学を果たした生徒から「セカンダリースクールに行けるなんて夢のようだ。嬉しい!」と聞かされ、支援する方も勇気づけられ、励まされました。
その後セカンダリー生の奨学金支援を申し出下さる方が徐々に増え、2021年のG14までに141名の生徒が高校及び 職業訓練校で学ぶことが出来ました。また5年前からは大学生にも支援の手が延べられる様になり大学生・カレッジ・大学院生等26名が支援を受けています。これも支援者の方々が継続的に支援金を提供して頂いている賜物です。
支援を始めた当初、10年でも20年でも先で良いからセカンダリースクールを卒業した生徒が この先自立して、自分たちの力で後に続くマゴソの子供たちのセカンダリー進学を取り組んでくれることを願っていました。
現在マゴソスクールでは大学卒業生、大学生を中心にMagoso OBOG Pioneers、Magoso Youth Center、Magoso OBOGtv YouTube Channelなどが立ち上がり、マゴソスクールの運営、後輩の教育、マゴソスクールからの発信などに力を発揮しており頼もしい限りです。
そんな生徒たちをとても嬉しく、誇りに思います。
「教育は希望」「知は力」「希望は絶望に打ち勝つ」と言われます。
一人でも多くの生徒がこれからもセカンダリースクールへ進学し自らの希望を実現して自立した人生を送られるよう願っています。
(MORO教育基金 代表 両角弘夫)
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愛知県江南市野白町西千丸151
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